20220713

#42



「触れてたいもの」

見ていたいもの
見ごたえのあるもの
触れてたいもの

それらはだいたい空にある
赤ちゃんにとってのおっぱい的存在
広さをかんじるそれ

変わらなさそう
裸になれそう
自分をいかせそう

旅にでて
風にあたって
肯定して忘れる

人の心は果てなく飛べるはず

触れたいのは
そのあたり

material / 紙
made by / hal&kenzo

20220510

#41



「ワッツ ニュートラル」

・どちらにも属さない
・どちらの肩も持たない
・感情にだまされない
・動力に支配されない
・自然に身を乗せる
・しなやか
・無彩色
・Nにあるとき

material / 陶器
brand / Common

20220325

#40



「もうすぐ3さい」

出産祝いにいただいた、ハンドメイドの靴。
友人の子ども達が着ていた、かわいい服。
おばあちゃんが買ってくれた、ぬいぐるみ。

大人になったら少しも覚えていないかもしれない。
みんなどこかへ行ってしまうかもしれない。
永遠に一緒にいられるわけじゃない。

でも本物の今日は確かにあって
その気持ちが明日かわっても
“今”を得た運の良さ。

material / 革
made by / asatte

20211215

#39



「21世紀」

ってどんな時代?
という話をちょいちょいする。

私は「溺れる時代」と答える。

必要そうなものも
不必要そうなものも
どんどん眼前に流れ込む。

うっかりすると
自分の力で漕いでいない。

気がついたら
荷物が多すぎて好きに泳げない。

もう海底にいて手遅れなのかもしれないし
まだ光が見えているのかもしれないし。

それで2022年になる。

次の話は
「今どこにいる?」

material / アルミニウム
design by / igarasih takenobu

20211003

#38



「すっぴん」

数年前。
太陽系が公転している映像をみて
「あー、お化粧をやめよう。
眉毛をはやそう。
コンタクもやめてメガネにしよう。
アプリものきなみ消そう。」
となった。

手元ばかり見ていたら
頭上で起こっている壮大な出来事を見逃してしまう。

material / 花

20210930

#37



「手垢」

土地を買った。
小さな40坪。
窓からは木と水と山しか見えないような場所。

そこに小さな仕事場をつくりたい計画。

なるべくサイレントで、
なるべく新築ぽくなくて、
なるべく丈夫だけど儚くて、
なるべく威張ってなくて、
なるべく色数の少ない、
これはデザインな話。
それかなりたい人物像の話。

尊敬していたい、自然のすべてを。
人の手仕事のことを。
そのことが、空間の中心になりますよう。

material / 鉄
brand / 月光荘

20210826

#36



「手ばなす」

いつでもその支度をしておく。
すべてが借り物だから、
執着せず、
ゆずれるなら渡して、
空になる手応え。

material / 布(カンバッチ)
made by / sunui